2011年7月22日金曜日

震災後のこの世界で、ソーシャルネットは新たなる<森>になり得るか?

ex.メカネロ~AudreyShoesの林くんが、Transit Lounge創刊に寄せてコメントを送ってくれました。

ちなみに、林くんはFLEETのボーカロイド楽曲『Cipher』の作詞をしています。



震災後のこの世界で、ソーシャルネットは新たなる<>になり得るか?


<>とは、それそのものが自生し循環する「生態系」のことである。閉鎖された枠の中で、その内側だけの自明性に囚われた<島宇宙><ムラ社会>とは異なる。

<島宇宙><ムラ社会>が、その外部の急激な変化に対して極めて脆い構造であることが白日の下になったのが、震災後の日本社会であると言える。

今求められるものは、あらゆる外部の危機的変化に対応し得る、自生した強靭な<>の実現ではないだろうか?

その<>の中でだけ、サステナブルな共同体自治が可能となるのではないか。


ソーシャルネットは、我々の欲望を大いに肯定し、かつ予期せぬ出会いや出来事に繋げてくれる、歴史上最も自由で広大な空間である。

一方で震災後、多くのネット上の「コミュニティ」が自明性に囚われた<島宇宙>であったことが判然としたのも事実だ。

そしてもちろん、我々が必要とする<>がソーシャルネット上に必ずしもなくとも構わない(例えばショッピングモールがそれを担ったとしても構わない)

しかし我々は、我々が勝ち取ってきた何よりも自由で無限な広がりを持つこの地平に、新しい<>の創造を、諦めてしまうのは早過ぎるであろう。


林英樹(ex.メカネロ~AudreyShoes)




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